こころの窓

カウンセリングルームカウンセラーが担当してコラムを掲載しています。ぜひご覧ください。

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リラクセーション法~「漸進的筋弛緩法」

こんにちは。カウンセラーの加山です。

この度、さくらクリニックのホームページが新たにリニューアルされました。桜色を基調とした暖かなデザインで、なんだか春が待ち遠しいなぁ、と感じます。

 

さて、まだまだ寒い日が続いていますが、寒さでぎゅっと身を縮めていると肩の辺りが凝ってしまったり、また身体全体が硬くなったり、なんだか気持ちまで縮こまってしまうような感じがしてしまいませんか?今回は、そんな心と身体を「ほっ」とほぐすのに有効なリラクセーション法の1つとして「漸進的筋弛緩法」を紹介したいと思います。

漸進的筋弛緩法は、エドモンド・ジェイコブソンにより開発された方法です。筋肉の緊張と弛緩を繰り返すことで身体のリラックスを導くことを目的としています。今回は簡易版を紹介しますが、文部科学省のホームページなどにも載せられているようなので、気になる方はぜひ調べてみるとよいかもしれません。

 

*基本動作

腕や肩、背中といった主要な筋肉に対し、10秒間力を入れて緊張させた後、15~20秒間力を抜いて筋肉を緩める。
この基本動作を覚えてしまえば、あとは使う筋肉の部位を変えるだけなのでいつでもどこでも簡単に行うことができます。

relaxation

引用:http://alutsu.kenkou62.com/?p=10

 

イラストに描かれている部位以外にも、両手をまっすぐに伸ばし、掌を上向きで親指を握り込んだ状態や首を左右にひねった状態で基本動作を行うなど、筋弛緩法を用いることができる部位は様々です。なんだか体が固まっているな~、と感じたときにはぜひ試してみて下さい。

 

2016年2月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : sakuramental

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2016年2月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : sakuramental

お話をよく聴かせて頂くことから始まる

20111126心理カウンセリングと言っても、具体的なイメージがつかめない人が多いようです。
クリニックの受付にいると、『カウンセリングって何をするんですか?』と質問されることもよくあります。
ですから、今回はカウンセリングでまず何をするのかを、簡単に分かりやすく書いてみようと思います。

皆さんによくあるカウンセリングのイメージは、カウンセラーは心の専門家だから何でもわかっている存在であり、カウンセリングの場面ではすぐに何か特別なアドバイスを与えてもらえて、心が楽になるというものです。

しかし、実際には心の専門家でもよくわからない事はたくさんあります。
また、すぐにアドバイスを与えてお悩みが解決するようなケースはないわけではありませんが、現実には少ないものです。

例えば、いつもクヨクヨ悩んでしまって気分が落ち込んでしまう人に対して、もっと自信を持つようにアドバイスをしても、当たり前の話ですが、そうできない自分を悩んでいるのですから意味がありませんよね。

では、心理カウンセラーは何をするのか?

それは、クライアントさんのお悩みやご相談を 『よく聴くこと』から始めていきます。
もちろん、ただ聞くのではなく専門家の視点でよく聴いていきます。

するとカウンセラーは、クライアントさんがどうしてお悩みになっているのか、心理的に深いレベルで理解できるようになります。

『ああ、それならクヨクヨしたり憂鬱になってしまうのは無理もないなあ』と共感できるようになります。
そして、そのことをクライアントさんに伝えていきます。

クライアントさんはカウンセラーにお悩みや相談内容をよく聴いてもらい、また共感してもらうと、段々と心が軽くなってきて頭の中や感情の整理がついていきます。

この段階になると、カウンセラーはそれぞれのクライアントさんに有効な専門的なアドバイスや指示を与えることができます。
認知行動療法などの、それぞれのクライアントさんに合ったアプローチを紹介することもできます。

このように心理カウンセリングでは、まずクライアントさんのお話をよく聴かせて頂くことから始まるのです。
そして、心のお悩みや症状には、『よく聴くこと』が『よく効くこと』につながるわけです。

うつ状態でつらい思いをされている方、会社や学校で適応できずに悩んでいる方、人間関係がうまくいかず苦しい思いをされている方・・・一度カウンセリングを受けてみませんか?

ひとりで悩まないで、一緒にお悩みや問題を解決していきましょう。
来院をお待ちしています。(中村)

幸福論

きょうは加賀乙彦の「不幸な国の幸福論」のなかから定年後の人の生き方にや老いについて書いてある部分が印象に残ったので拾い出して書いてみます。
加賀乙彦は精神科医でもあり、小説家としても有名です。
この本は彼があとがきに「日本という暗い格差の大きい不幸な国、希望のない国において、幸福をつかむことはなかなかむずかしいことだと思いますが、私自身の長いあいだの精神科医としての経験や、小説家としての人間理解をいしづえにして人間の幸福とはいかにあるべきかを書いてみました。」と書いてあるように彼の現在の幸福論です。
定年後のことは、その本の中の4章「幸せに生きるための『老い』と『死』」のなかに書いてあります。
定年前後というのは、初老にさしかかり、環境の変化に適応する能力が低下してくることもあり、うつ病になる人も多い。特に仕事人間で、これといった趣味のない人、仕事がらみの人間関係しか持ってない人が危ないといっています。日本社会では、「どんな職場でなにをしているか」がそのひとの身分証明のように考えられていて、長く組織のなかにいるうちに、気がつけば「○○しゃで△△をしている」ことが自分のよりどころ、アイデンティティのようになってしまいがちです。
そうしたひとがそのまま定年をむかえるとうつ病になったりするばあいがある。加賀乙彦は40代になったら、肩書きを取り払った身一つの自分の問い直しを始め、リタイアするまえにその後の人生における目的を定めておくことをすすめている。
ひとは、人の役に立ち喜ばれることで自分がこの世に存在することの意味や価値を実感できるが、リタイアして社会とのかかわりが薄れると、その手ごたえをかんじるのが難しくなるという。そのためにはまず自分から心を開き、人とかかわろうとすることが大事だととく。
だれにも看取られずに亡くなり、死後数日、ときには数カ月もたってから遺体が発見される孤独死は正確なデータがないが年間の死亡者は2万5千人から3万人と推計され、その半分は高齢者であるという。
孤独死の危険性が高い人の生活習慣は友達がいない、挨拶をしない、人のことに関心を持たない、催しに参加しない、身内がいても連絡をとらないなど「ないない尽くし」だといわれている。
地域のかかわりが希薄化し、高齢者の独り暮らしが増えた今の日本において、孤立は孤独死という悲劇につながる。
またそうならなくても孤独は人間のこころをすさませ、弱らせ、体に悪影響を及ぼし、刺激の少ない孤独な生活は、認知症などの進行にも拍車をかけるという。
逆に、「暖かなつながりさえ持っていれば、家族がいなくても、経済面で恵まれていなくても心豊かに生き生きと生きていけるものです。」と説く。
人とつながり、絆を強める秘訣は自分から心を開き自分の弱さを隠そうとせず、自分と同じようにに弱さをもっている相手を1個の人間として尊重し向きあうことだという。人間いくつになっても目標を持ち、人とつながって生きていくことの大事さを教えてくれる本です。

集英社新書 加賀乙彦の「不幸な国の幸福論」