院長挨拶
父が色彩心理学を専門とする家庭環境のなか、父の蔵書の視神経の神経回路図について読んだことをきっかけに神経科学への興味を強く抱きました。フロイト、ユングの書物はいつか大人になったら理解できるものなのだろうかと思いながら置いてありました。順天堂大学医学部へ入学後、精神医学に最も興味を持っているものの、自身が摂食障害であったゆえに精神科を選べず脳神経内科を選び、神経内科専門医となりました。しかし神経内科の疾患の診断は診察、検査含め多大な労力を要しているにもかかわらず治療法はほぼ無に等しく、患者様、家族の精神的な支援、あるいは全身状態の管理が治療の中心でした。外来では種々の身体の訴えが器質的な問題によるものか鑑別していくなかで、精神的な問題が大きいと結論することは多く、精神科へ依頼することを繰り返しました。
一方で、同時に長く自分が摂食障害の治療を受け続け、カウンセリング、精神療法、考えられるあらゆるセラピーを受け続け、精神科医を目指して良いと思えるようになったのは40歳近くなってのことでした。そのような状況の中、日下部記念病院にて一から指導いただき、指定医を取得することができたことを誰よりも久保田正春先生に感謝いたしております。
研修医を終えた頃、セツルメント診療所での在宅医療に関わり、はじめて医者としてのやりがいを感じ、そこから精神科の訪問診療を行うさくらクリニックに関わりすでに17年になります。
私が院長として皆様にお約束していることは、依存性のある薬剤の投与は基本的に行わないこと、完治を目指すこと、身体の疾患を見逃さないこと、です。
体験してきたこと、学んできたこと全てで何らかの助けとなれるよう努めてまいります。
さくらクリニック 院長 千々岩 かりな
院長略歴
2003年 順天堂大学医学部卒業 脳神経内科入局
2008年 神経内科専門医取得
2003-2013 セツルメント診療所非常勤医 リハビリテーション天草病院非常勤医
2006-2022さくらクリニック非常勤医
2013年 日下部記念病院入局
2019年 精神科指定医取得
名称の由来
当クリニックの顔として、「さわやかな、くらしのお手伝い」、「さわやか倶楽部(くらぶ)」を形成していきたいと考え、そのキーワードとなる「さ」「く」「ら」をクリニックの名に用いることにした。
また、古くから日本人は「さくら」を愛し、美しいものとして捕らえていたので、当クリニックも地域の皆様や療養されている患者さんに「さくら」のように愛され慕われ続けることを期待して「さくら」とした。
(名称由来書より)
施設概要
当院では、外来診療部門・カウンセリング部門・ 在宅部門を軸に診療を行っております。
精神保健福祉士・公認心理師・臨床心理士が在院し、幅広い精神科医療サービスをご提供しております。
医療機関名 | 医療法人社団 永翠会 さくらクリニック |
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所在地 | 〒168-0064 東京都杉並区永福3-47-9 |
スタッフ数 | 常勤5名 非常勤15名 職員総数20名 |
診療科目 | 精神科・心療内科 |
医療設備 | 診察室4 |